シルバー日記
- 2015.09.21 Monday
- 00:39
こんばんは。
なぜか本日、2度目の更新。
皆さま、シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?
私は、今日明日は、ひたすらCD聞いて過ごすつもり。
ここ数ヶ月で買い漁ったものの、一度も聞けていなかったCDが15枚ほど溜まっており、(^_^;)
それらを聞いておきたいと思います。
内訳は、現代音楽2枚、プログレ3枚、メロスピ2枚、メロデス2枚、シンフォニックブラック3枚、ジャズ1枚、声優シンガー1枚、ボカロ1枚、
そんな感じです。
(※ジャズは、オリジナル色の強い作品。スタンダードなジャズやクラシックのCDは、もう、あまり買わなくなってしまって久しいですね)。
上記15枚のうち、今日、取り敢えず5枚聞きましたが、いまいち「今後も何度も聞きたい」と思うものは少なかったですね。
ただ、今聞いている最中の、Little Tragediesのアルバム「Return」、
なかなかイイです!
もちろん、単に自分にとって好みだという話ですが、何曲かは、聞きながら悶絶・ニヤケ・ガッツポーズが止まらない。
こうやって新しいCDを聞く目的は、まずは言うまでもなく、純粋に楽しみや好奇心ですね。
(今後、何度もヘビロテする「お気に入り」を探したい、とも言えます)。
そして、もう1つ大きな目的は、自分の作曲に参考にしたいというのもあります。
さて、ほとんどの音楽作品は、基本的には、どれも良い作品だと思います。
でも、「自分にとって、本当に魂が震え、胸に迫るような作品」となると、そうは多くない気もします。
(私が最も好きな作曲家、ベートーヴェンやシューベルト、ショパンやチャイコフスキー、キース・ジャレットやキース・エマーソンあたりでさえ、その全ての作品に感動できるわけではない)。
作品と作品を比較して、やたらに格付けしたいわけではないですが、
…とは言え、聞いている時の感動度や、味わいの深さ・感触は、作品ごとに差が出てしまったり、好みがあったりするのは、仕方ないことです。
人間だもの。
ってね。
せっかく更新したので、もう一つくらい語ってみようかと思いますが、
こうしてCDを聞いたりライブを聞きに行ったりするのは、いわゆる「インプット」と呼ばれる作業ではあります。
でも、私の場合、CDやライブを聞いている時、私の心の中は、むしろ、一緒に感情を解放したり、一緒に心から歌ったり…、
むしろ、「アウトプット」と呼ばれる心理状態に、とても近いとも感じます。
(「聞く」ということも、大いに能動的な行為なのだと感じています)。
逆に、作曲したり演奏したりすることは、一般的には「アウトプット」と呼ばれますし、それはその通りなのでしょうが、、、
実際には、インスピレーションを「受信しよう」とする感覚もあったりするし、
あと、脈々と受け継がれてきた人類の音楽語法・伝統には、そう簡単には抗うことは出来ず、
身についた伝統や常識の「型」に則って、ほぼ「自動的」くらいの感覚で、曲が創られる(演奏される)時も少なくありません。(良くも悪くも)。
…なので、作曲や演奏というものは、「受動的」とか「インプット」と呼ばれる心理状態と、とても近い気がする時も多いものです。
ただし、上記に書いたようなことは、私だけが感じていることではなく、多くのアーチストさんが同じようなことを言ったり書いたりしているので、「俺の考えや感覚だけがスゲー、俺ってスゲー、俺って個性的ー」なんてことは、全く思いませんけどね。
ところで、まだイメージはモヤモヤなのですが、
今後、個人プロジェクトとして創作したい方向性、
少しずつ、固まりつつあります。
期待と楽しみ半分、、、
が、そう簡単には自分の期待・理想に応えられる作曲など出来ないので、
作っては捨て、作っては捨ての繰り返しで、数年で形に出来れば、と思います。
今年中に、試しに1曲作れれば良い感じかなー。
メタルバンドのほうも、アルバム「久遠の詠唱」をリリースしたばかりですが、もう既に、自分も、何曲か新作を作っています。
メンバーが気に入ってくれているかどうかは分かりませんが、とても良い勉強をさせて頂いています。
作曲の参考に、メロパワ・メロスピの曲もたくさん聞くわけですが、
やはりアングラ、ダークムーア、ドラゴンフォース、アルハンブラ、ガルネリウスあたりの楽曲は素晴らしいし、曲を書く人間として、圧倒されるとともに…、不思議に励まされるというか(?)、「思い切って自分らしく曲を作れば良いのだ」、と思わせてくれるパワーに満ちていて、感涙であります。
そんなわけで、近況かねての記事でした。
なぜか本日、2度目の更新。
皆さま、シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか?
私は、今日明日は、ひたすらCD聞いて過ごすつもり。
ここ数ヶ月で買い漁ったものの、一度も聞けていなかったCDが15枚ほど溜まっており、(^_^;)
それらを聞いておきたいと思います。
内訳は、現代音楽2枚、プログレ3枚、メロスピ2枚、メロデス2枚、シンフォニックブラック3枚、ジャズ1枚、声優シンガー1枚、ボカロ1枚、
そんな感じです。
(※ジャズは、オリジナル色の強い作品。スタンダードなジャズやクラシックのCDは、もう、あまり買わなくなってしまって久しいですね)。
上記15枚のうち、今日、取り敢えず5枚聞きましたが、いまいち「今後も何度も聞きたい」と思うものは少なかったですね。
ただ、今聞いている最中の、Little Tragediesのアルバム「Return」、
なかなかイイです!
もちろん、単に自分にとって好みだという話ですが、何曲かは、聞きながら悶絶・ニヤケ・ガッツポーズが止まらない。
こうやって新しいCDを聞く目的は、まずは言うまでもなく、純粋に楽しみや好奇心ですね。
(今後、何度もヘビロテする「お気に入り」を探したい、とも言えます)。
そして、もう1つ大きな目的は、自分の作曲に参考にしたいというのもあります。
さて、ほとんどの音楽作品は、基本的には、どれも良い作品だと思います。
でも、「自分にとって、本当に魂が震え、胸に迫るような作品」となると、そうは多くない気もします。
(私が最も好きな作曲家、ベートーヴェンやシューベルト、ショパンやチャイコフスキー、キース・ジャレットやキース・エマーソンあたりでさえ、その全ての作品に感動できるわけではない)。
作品と作品を比較して、やたらに格付けしたいわけではないですが、
…とは言え、聞いている時の感動度や、味わいの深さ・感触は、作品ごとに差が出てしまったり、好みがあったりするのは、仕方ないことです。
人間だもの。
ってね。
せっかく更新したので、もう一つくらい語ってみようかと思いますが、
こうしてCDを聞いたりライブを聞きに行ったりするのは、いわゆる「インプット」と呼ばれる作業ではあります。
でも、私の場合、CDやライブを聞いている時、私の心の中は、むしろ、一緒に感情を解放したり、一緒に心から歌ったり…、
むしろ、「アウトプット」と呼ばれる心理状態に、とても近いとも感じます。
(「聞く」ということも、大いに能動的な行為なのだと感じています)。
逆に、作曲したり演奏したりすることは、一般的には「アウトプット」と呼ばれますし、それはその通りなのでしょうが、、、
実際には、インスピレーションを「受信しよう」とする感覚もあったりするし、
あと、脈々と受け継がれてきた人類の音楽語法・伝統には、そう簡単には抗うことは出来ず、
身についた伝統や常識の「型」に則って、ほぼ「自動的」くらいの感覚で、曲が創られる(演奏される)時も少なくありません。(良くも悪くも)。
…なので、作曲や演奏というものは、「受動的」とか「インプット」と呼ばれる心理状態と、とても近い気がする時も多いものです。
ただし、上記に書いたようなことは、私だけが感じていることではなく、多くのアーチストさんが同じようなことを言ったり書いたりしているので、「俺の考えや感覚だけがスゲー、俺ってスゲー、俺って個性的ー」なんてことは、全く思いませんけどね。
ところで、まだイメージはモヤモヤなのですが、
今後、個人プロジェクトとして創作したい方向性、
少しずつ、固まりつつあります。
期待と楽しみ半分、、、
が、そう簡単には自分の期待・理想に応えられる作曲など出来ないので、
作っては捨て、作っては捨ての繰り返しで、数年で形に出来れば、と思います。
今年中に、試しに1曲作れれば良い感じかなー。
メタルバンドのほうも、アルバム「久遠の詠唱」をリリースしたばかりですが、もう既に、自分も、何曲か新作を作っています。
メンバーが気に入ってくれているかどうかは分かりませんが、とても良い勉強をさせて頂いています。
作曲の参考に、メロパワ・メロスピの曲もたくさん聞くわけですが、
やはりアングラ、ダークムーア、ドラゴンフォース、アルハンブラ、ガルネリウスあたりの楽曲は素晴らしいし、曲を書く人間として、圧倒されるとともに…、不思議に励まされるというか(?)、「思い切って自分らしく曲を作れば良いのだ」、と思わせてくれるパワーに満ちていて、感涙であります。
そんなわけで、近況かねての記事でした。
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フォーレなど
- 2015.09.20 Sunday
- 17:58
こんにちは。
最近、妙に懐メロづいているのか?
少し前はQueenのアルバムばかり聞いていたし、ここ数日は、ELPの「タルカス」「恐怖の頭脳改革」ばかり聞いておる山下です。
緊張感漂う「タルカス」と、大仰で調子良くてバカっぽい「恐怖の頭脳改革」、どちらも甲乙つけがたく好きなアルバム。
プログレの中でもELPとDream Theaterは、私は難解さ・複雑さよりも、むしろ、つい一緒に歌いたくなるような親しみやすさ(分かりやすさ)を感じます。
リフを含めた器楽パートが好きですね。どちらのバンドも。
演奏技術凄いけど、それ以上に曲が魅力的だと思う。
さて話は変わりますが、先日、とある合唱団で指導したフォーレ作曲「金色の涙」。
フォーレはフランスの作曲家なのですが、
山下は、クラシック音楽なら、ドイツ・ロシアに好きな作曲家が集中していて、フランスものは苦手な作品が多いです。(^_^;)
そもそも私のような、プログレやメタルを好きになる人間、基本的に「大仰」「重厚」「美旋律」「神展開」「様式美」あたりを兼ね備えた音楽が好きなので、クラシックなら、ドイツやロシアに好みが集まりやすい。
(フワフワした、ニュアンス重視の「お洒落でクールで趣味の良い音楽」を聞いても、BGMにしか聞こえない。お行儀が良すぎて熱くなれないのだ)。
もちろんフランスものでも、数は少ないがお気に入り作品もあるし、逆に、ドイツもの・ロシアもの・プログレ・メタルでも、全く好きになれない作品も多々ある、
要は、気に入るか気に入らないかは国やジャンルで決まるわけではなく、「曲による」としか言えないのだが。
そんなわけで今日は、私の数少ないフランス音楽のお気に入り、幾つかご紹介!
お時間あって、新たな音楽を開拓してみたい方、もしよろしければ。
フォーレ「金色の涙」(ピアノと二重唱)
0:48あたりまでは、男女の歌手が交互に歌うが、それ以降、同時に歌うデュエットが美しすぎる!控え目なメロディーも美しいが、それ以上に、妖しいまでに美しい和音(コード)の移り変わり!まるで、夢の中で見た風景の余韻みたいだ。
フォーレは、本当に儚くて美しい曲を書きます。朝に咲き、誰にも気付かれることなく、夕べには散ってしまう花のようだよ、彼の曲は。
ドビュッシー「パスピエ」(ピアノ)
「ベルガマスク組曲」の中の一曲。
ドラクエ1の地上(フィールド)の音楽は、この曲の冒頭をパクった説が有力です。
恐ろしいほど美しい曲だが、1:05あたりからキャッチーな旋律が出てきて、素晴らしい。
旋律も和音進行も、圧倒的な繊細美!
ドビュッシー「プレリュード」(ピアノ)
「ベルガマスク組曲」の中の一曲。わたくし、二十歳頃だったか、一時期、こればかり弾いていた時期があります。
モダンだが古風な感じもする、実に典雅な音楽だ。
作曲の手法にも憧れます!私が曲を作ると、歌のメロディーっぽい曲ばかり出来てしまうのだが、この曲のように、あまり「歌」っぽくなくて、フレーズが縦横無尽に動きまくる…、なのに、とても分かりやすい歌心に満ちていて、憧れます!(それこそELPやDream Theaterも、そういう魅力を持っていると思いますが)。
この曲は無駄が無く、長すぎず、どのフレーズも素晴らしいの一言!飽きっぽい私も、飽きることなく聞けます。(^_^;)
私も、こういう器楽的な曲作りにも、もっと挑戦したいものだ。
ドビュッシー「月の光」(ピアノ)
ジャンル問わず、フランス音楽で最も有名な曲の一つ。冒頭が有名ですが、私は2:04からも、とても好きです。微妙!繊細!
これは、単なるBGM的に綺麗なだけの音楽ではない。
もはや、「音楽」ですらないのかもしれない。
これは、月の光に妖しく反射する雲の流れであり、夜風に吹かれる草木のさざめきだ。
それでいて、私の心の中の心象風景・心情吐露でもあるように感じられるのだ。
…しかも、それでいて、そのどちらでもないのだ!
音楽は、音楽でしかないのだ。
音楽というものは、言葉や風景や感情には、結局のところ、置き換えることは出来ないように思われる。魔術であり、奇跡であり、天使であり、悪魔であり、人生そのものであり…、
しかも、単に「音」が鳴っているだけの、生じては滅する宇宙の現象の一つでしかない。(単なる物理現象でしかない)。
感情の奥の感情であり…、
しかも音楽というものは、感情を表現すればするほど、究極的には、感情は消失する。
アーチストの「個性の表現」でありつつ、究極的には、「表現者」は消失する。
「自己」の表出でありつつ、究極的には、「自己」とか「他者」とかの区別は消失する。
(※もちろん全て私見です。違う意見の方も、いると思います)
この曲は、そんなことまで感じさせる名曲だと思う。
フランク「ヴァイオリンソナタ第4楽章」(ピアノとヴァイオリン)
冒頭、よく聞いてみて下さい。
まずピアノで開始されたメロディーを、ヴァイオリンは1小節遅れで、そっくりそのまま同じメロディーを弾いていきます。いわゆるフーガとかの技法に近いが、こういう技法を用いつつ、ここまで美旋律として成立しているのは、ちょっと奇跡的です。
1:05〜1:23あたりの雰囲気もたまりません!私は幼少の頃、こんな感じの正体不明の不安や哀しみを、いつも感じていた気がします。
1:50前後のピアノの高音のインスピレーションも素晴らしいですね。
この動画は第4楽章ですが、第1楽章も極上に美しいので、ご興味ある方は検索してみて下さい。
メシアン「神の顕現の三つの小典礼 第3曲」(オーケストラとピアノと女声合唱)
メシアンの響きは本当に唯一無二で、私は、光や恍惚や法悦や官能を感じます。
冒頭、音程を排した女声合唱の後、0:14からユニゾン!
で、0:25で一瞬ブレイクした後、恍惚と官能の響き!これですよ、これ。これぞメシアン。にんまり。天才的というか、変態的というか。
いわゆる「現代音楽」ですが、小難しい感じはしない。非常に分かりやすい。
…とは言え、飽きっぽい山下は、この曲、やや長すぎてダレてしまうのだが…。(^_^;)
メシアン「神の顕現の三つの小典礼 第1,2,3曲」(オーケストラとピアノと女声合唱)
上記と同曲。全曲のライブ版。冒頭の妖しい浮遊感とか、不安定な感じが好きである。
10:54からの第2曲も輝かしい。変拍子でリズミカル。
12:54で急にテンポチェンジする瞬間とか、とても好きですね。
メシアン「五つのルシャン」(アカペラ)
えーっとですね、多分、これは聞いてもつまらないかも。アカペラ合唱曲なのですけど。こういう曲は、演奏すると楽しくて仕方ないのですが。
私、一度、これ、仕事で歌ったことあるのですよ。Youtubeで聞くだけだと、「ワケ分からん気持ち悪い音楽」としか思えないかもしれませんが、何回も歌い込むと、旋律も和音も美しく、素晴らしい曲だということが分かってきます。(「曲」というより、「官能的で超常現象的な体験」と言ったほうが近いかも)。
ボイスパーカッションの先駆けなような部分もあり、例えば19:25〜19:45あたり。こういう部分は、歌っていて、めちゃくちゃ緊張します!静寂の中で、指揮者のタクトに合わせて、隣の歌手と呼吸を合わせての、繊細なボイスパーカッション…。緊張すると同時に、なぜか笑えてもくる。本番の最中に、「もし今、俺が大声で「トリャー!」と叫んだら、演奏会はブチ壊しになるなあ」などと、危険な衝動が頭によぎったりもする。
一時期、この曲が気に入って、似たようなアカペラ曲を作曲し、自主企画の演奏会で披露したりしてましたね(笑)。
武満徹「指の呪文」(アカペラ)
フランスの作品ではないですが、「五つのルシャン」を紹介したら、こちらも紹介したくなりました。故武満徹さんのアカペラ作品。官能的で呪術的。深々とした和音。
この動画では、1分ほどしか聞けませんが。
武満徹「小さな空」(アカペラ)
いわゆる現代音楽の作曲家ですが、ポップな曲も多い作曲家です。
この曲は、合唱をやる人間で、知らない人はいないくらいポピュラーで、自分も、数え切れないほど歌い、指揮もしました。
武満徹の作詞作曲。(作詞のセンスも素晴らしい!単純なのに深い!)
武満先生の凄いところは、いわゆる「現代音楽」の作品にも、こういうポップな歌の作品にも、根底には、同じ空気が流れているところ。
外見は火星人みたいな先生ですが、作品は、とても人間らしいと思う!人間らしい哀しみと温かさと、プラス、人間には手に負えない、謎めいた正体不明の空気感も、彼の作品を聞くと、いつも感じます。
武満徹「翼」(アカペラ)
こちらも、合唱をやる人間なら、知らない人はいないくらいポピュラーな曲。
やはり、作詞も武満徹さん。私は、ふと気づくと、よく口ずさんでいる曲です。
曲も歌詞も、シンプルなのに深くて素晴らしい。
フォーレ「Pie Jesu」(ソプラノとオーケストラ)
ふたたびフォーレ作品。「レクイエム」の中の一曲。この曲だけ、単独で歌われたりもします。
ほんと、儚いメロディーを書く人ですねー。僕は、ちょっとしたオーケストラの間奏部分が好きです。
ちなみにフォーレ作曲「レクイエム」は、45分ほどの大曲。
私も、数え切れない回数歌ったし、指導や副指揮も何度もさせて頂きましたが、儚い美旋律の宝庫です!
美メロと神秘の「Agnus Dei」、ドラマティックな「Libera Me」、天国的な「In Paradisum」、輝かしくも官能的で切ない「Sanctus」あたり、お気に入りです。
フォーレ「Libera Me」(バリトンソロと合唱とオーケストラ)
もし機会があれば、フォーレ作曲「レクイエム」は、ぜひ全曲聞いて頂きたい、いや、合唱団員の一員として歌って欲しいとさえ思いますが、
「Pie Jesu」に続き、取り敢えず「Libera Me」のみ。
この動画、1:45からの激しい部分も良いし、
あと、何といっても、冒頭のバリトンの歌を、2:50あたりから、合唱団がユニゾンで歌うところ!この部分、実際に歌うと、鳥肌ものです!(3:30〜3:45あたりとか、人として、感動せざるを得ない音楽だと思います)。
最近、妙に懐メロづいているのか?
少し前はQueenのアルバムばかり聞いていたし、ここ数日は、ELPの「タルカス」「恐怖の頭脳改革」ばかり聞いておる山下です。
緊張感漂う「タルカス」と、大仰で調子良くてバカっぽい「恐怖の頭脳改革」、どちらも甲乙つけがたく好きなアルバム。
プログレの中でもELPとDream Theaterは、私は難解さ・複雑さよりも、むしろ、つい一緒に歌いたくなるような親しみやすさ(分かりやすさ)を感じます。
リフを含めた器楽パートが好きですね。どちらのバンドも。
演奏技術凄いけど、それ以上に曲が魅力的だと思う。
さて話は変わりますが、先日、とある合唱団で指導したフォーレ作曲「金色の涙」。
フォーレはフランスの作曲家なのですが、
山下は、クラシック音楽なら、ドイツ・ロシアに好きな作曲家が集中していて、フランスものは苦手な作品が多いです。(^_^;)
そもそも私のような、プログレやメタルを好きになる人間、基本的に「大仰」「重厚」「美旋律」「神展開」「様式美」あたりを兼ね備えた音楽が好きなので、クラシックなら、ドイツやロシアに好みが集まりやすい。
(フワフワした、ニュアンス重視の「お洒落でクールで趣味の良い音楽」を聞いても、BGMにしか聞こえない。お行儀が良すぎて熱くなれないのだ)。
もちろんフランスものでも、数は少ないがお気に入り作品もあるし、逆に、ドイツもの・ロシアもの・プログレ・メタルでも、全く好きになれない作品も多々ある、
要は、気に入るか気に入らないかは国やジャンルで決まるわけではなく、「曲による」としか言えないのだが。
そんなわけで今日は、私の数少ないフランス音楽のお気に入り、幾つかご紹介!
お時間あって、新たな音楽を開拓してみたい方、もしよろしければ。
フォーレ「金色の涙」(ピアノと二重唱)
0:48あたりまでは、男女の歌手が交互に歌うが、それ以降、同時に歌うデュエットが美しすぎる!控え目なメロディーも美しいが、それ以上に、妖しいまでに美しい和音(コード)の移り変わり!まるで、夢の中で見た風景の余韻みたいだ。
フォーレは、本当に儚くて美しい曲を書きます。朝に咲き、誰にも気付かれることなく、夕べには散ってしまう花のようだよ、彼の曲は。
ドビュッシー「パスピエ」(ピアノ)
「ベルガマスク組曲」の中の一曲。
ドラクエ1の地上(フィールド)の音楽は、この曲の冒頭をパクった説が有力です。
恐ろしいほど美しい曲だが、1:05あたりからキャッチーな旋律が出てきて、素晴らしい。
旋律も和音進行も、圧倒的な繊細美!
ドビュッシー「プレリュード」(ピアノ)
「ベルガマスク組曲」の中の一曲。わたくし、二十歳頃だったか、一時期、こればかり弾いていた時期があります。
モダンだが古風な感じもする、実に典雅な音楽だ。
作曲の手法にも憧れます!私が曲を作ると、歌のメロディーっぽい曲ばかり出来てしまうのだが、この曲のように、あまり「歌」っぽくなくて、フレーズが縦横無尽に動きまくる…、なのに、とても分かりやすい歌心に満ちていて、憧れます!(それこそELPやDream Theaterも、そういう魅力を持っていると思いますが)。
この曲は無駄が無く、長すぎず、どのフレーズも素晴らしいの一言!飽きっぽい私も、飽きることなく聞けます。(^_^;)
私も、こういう器楽的な曲作りにも、もっと挑戦したいものだ。
ドビュッシー「月の光」(ピアノ)
ジャンル問わず、フランス音楽で最も有名な曲の一つ。冒頭が有名ですが、私は2:04からも、とても好きです。微妙!繊細!
これは、単なるBGM的に綺麗なだけの音楽ではない。
もはや、「音楽」ですらないのかもしれない。
これは、月の光に妖しく反射する雲の流れであり、夜風に吹かれる草木のさざめきだ。
それでいて、私の心の中の心象風景・心情吐露でもあるように感じられるのだ。
…しかも、それでいて、そのどちらでもないのだ!
音楽は、音楽でしかないのだ。
音楽というものは、言葉や風景や感情には、結局のところ、置き換えることは出来ないように思われる。魔術であり、奇跡であり、天使であり、悪魔であり、人生そのものであり…、
しかも、単に「音」が鳴っているだけの、生じては滅する宇宙の現象の一つでしかない。(単なる物理現象でしかない)。
感情の奥の感情であり…、
しかも音楽というものは、感情を表現すればするほど、究極的には、感情は消失する。
アーチストの「個性の表現」でありつつ、究極的には、「表現者」は消失する。
「自己」の表出でありつつ、究極的には、「自己」とか「他者」とかの区別は消失する。
(※もちろん全て私見です。違う意見の方も、いると思います)
この曲は、そんなことまで感じさせる名曲だと思う。
フランク「ヴァイオリンソナタ第4楽章」(ピアノとヴァイオリン)
冒頭、よく聞いてみて下さい。
まずピアノで開始されたメロディーを、ヴァイオリンは1小節遅れで、そっくりそのまま同じメロディーを弾いていきます。いわゆるフーガとかの技法に近いが、こういう技法を用いつつ、ここまで美旋律として成立しているのは、ちょっと奇跡的です。
1:05〜1:23あたりの雰囲気もたまりません!私は幼少の頃、こんな感じの正体不明の不安や哀しみを、いつも感じていた気がします。
1:50前後のピアノの高音のインスピレーションも素晴らしいですね。
この動画は第4楽章ですが、第1楽章も極上に美しいので、ご興味ある方は検索してみて下さい。
メシアン「神の顕現の三つの小典礼 第3曲」(オーケストラとピアノと女声合唱)
メシアンの響きは本当に唯一無二で、私は、光や恍惚や法悦や官能を感じます。
冒頭、音程を排した女声合唱の後、0:14からユニゾン!
で、0:25で一瞬ブレイクした後、恍惚と官能の響き!これですよ、これ。これぞメシアン。にんまり。天才的というか、変態的というか。
いわゆる「現代音楽」ですが、小難しい感じはしない。非常に分かりやすい。
…とは言え、飽きっぽい山下は、この曲、やや長すぎてダレてしまうのだが…。(^_^;)
メシアン「神の顕現の三つの小典礼 第1,2,3曲」(オーケストラとピアノと女声合唱)
上記と同曲。全曲のライブ版。冒頭の妖しい浮遊感とか、不安定な感じが好きである。
10:54からの第2曲も輝かしい。変拍子でリズミカル。
12:54で急にテンポチェンジする瞬間とか、とても好きですね。
メシアン「五つのルシャン」(アカペラ)
えーっとですね、多分、これは聞いてもつまらないかも。アカペラ合唱曲なのですけど。こういう曲は、演奏すると楽しくて仕方ないのですが。
私、一度、これ、仕事で歌ったことあるのですよ。Youtubeで聞くだけだと、「ワケ分からん気持ち悪い音楽」としか思えないかもしれませんが、何回も歌い込むと、旋律も和音も美しく、素晴らしい曲だということが分かってきます。(「曲」というより、「官能的で超常現象的な体験」と言ったほうが近いかも)。
ボイスパーカッションの先駆けなような部分もあり、例えば19:25〜19:45あたり。こういう部分は、歌っていて、めちゃくちゃ緊張します!静寂の中で、指揮者のタクトに合わせて、隣の歌手と呼吸を合わせての、繊細なボイスパーカッション…。緊張すると同時に、なぜか笑えてもくる。本番の最中に、「もし今、俺が大声で「トリャー!」と叫んだら、演奏会はブチ壊しになるなあ」などと、危険な衝動が頭によぎったりもする。
一時期、この曲が気に入って、似たようなアカペラ曲を作曲し、自主企画の演奏会で披露したりしてましたね(笑)。
武満徹「指の呪文」(アカペラ)
フランスの作品ではないですが、「五つのルシャン」を紹介したら、こちらも紹介したくなりました。故武満徹さんのアカペラ作品。官能的で呪術的。深々とした和音。
この動画では、1分ほどしか聞けませんが。
武満徹「小さな空」(アカペラ)
いわゆる現代音楽の作曲家ですが、ポップな曲も多い作曲家です。
この曲は、合唱をやる人間で、知らない人はいないくらいポピュラーで、自分も、数え切れないほど歌い、指揮もしました。
武満徹の作詞作曲。(作詞のセンスも素晴らしい!単純なのに深い!)
武満先生の凄いところは、いわゆる「現代音楽」の作品にも、こういうポップな歌の作品にも、根底には、同じ空気が流れているところ。
外見は火星人みたいな先生ですが、作品は、とても人間らしいと思う!人間らしい哀しみと温かさと、プラス、人間には手に負えない、謎めいた正体不明の空気感も、彼の作品を聞くと、いつも感じます。
武満徹「翼」(アカペラ)
こちらも、合唱をやる人間なら、知らない人はいないくらいポピュラーな曲。
やはり、作詞も武満徹さん。私は、ふと気づくと、よく口ずさんでいる曲です。
曲も歌詞も、シンプルなのに深くて素晴らしい。
フォーレ「Pie Jesu」(ソプラノとオーケストラ)
ふたたびフォーレ作品。「レクイエム」の中の一曲。この曲だけ、単独で歌われたりもします。
ほんと、儚いメロディーを書く人ですねー。僕は、ちょっとしたオーケストラの間奏部分が好きです。
ちなみにフォーレ作曲「レクイエム」は、45分ほどの大曲。
私も、数え切れない回数歌ったし、指導や副指揮も何度もさせて頂きましたが、儚い美旋律の宝庫です!
美メロと神秘の「Agnus Dei」、ドラマティックな「Libera Me」、天国的な「In Paradisum」、輝かしくも官能的で切ない「Sanctus」あたり、お気に入りです。
フォーレ「Libera Me」(バリトンソロと合唱とオーケストラ)
もし機会があれば、フォーレ作曲「レクイエム」は、ぜひ全曲聞いて頂きたい、いや、合唱団員の一員として歌って欲しいとさえ思いますが、
「Pie Jesu」に続き、取り敢えず「Libera Me」のみ。
この動画、1:45からの激しい部分も良いし、
あと、何といっても、冒頭のバリトンの歌を、2:50あたりから、合唱団がユニゾンで歌うところ!この部分、実際に歌うと、鳥肌ものです!(3:30〜3:45あたりとか、人として、感動せざるを得ない音楽だと思います)。
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ヤマケンジ&ヤマメタル
- 2015.09.17 Thursday
- 14:54
まずは、久々、宮沢賢治シリーズについてのお知らせを。
来る11月18日(水)、横浜YMCA混声合唱団さんが、定期演奏会で、拙作「氷砂糖をほしいくらいもたないでも」「松の針」「生徒諸君に寄せる」「雨ニモマケズ」の4曲を演奏して下さいます。
(※4曲とも、宮沢賢治作詩・山下晋平作曲の合唱曲です)。
昨日、合唱団の練習にお邪魔してきたのですが、とても誠実に歌って下さっていて、素晴らしかったです。
そして練習後は、30名ほどで中華料理店に。
曲について、音楽について、合唱について、宮沢賢治について…、色々と語り合うことが出来、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
定期演奏会は11月18日(水)、横浜みなとみらい小ホールにて。拙作以外にも、4ステージ構成の盛りだくさんの演奏会になります。
もちろん私も聞きに行きたいと思います。
(関係ないですが、さすが横浜は中華料理が美味しかった!)
そして、メタル関連のお知らせも。
既に何度かお知らせさせて頂いていますが、山下が所属するメタルバンドAlchemy Crystal、
7月に、CDアルバム「久遠の詠唱」をリリースしました。
Youtubeで、アルバムのダイジェストを視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=5kVG5jtjPc8
山下は全曲キーボードで参加していますが、「序曲」「滅びゆく人々」「憧れのオリオン」「千夜物語」の4曲は、作曲を担当しています。
未聴の方は、よろしければ是非!
あと、Alchemy Crystalブログも、私は毎週土曜に執筆しております、
だいたい内容は、他愛ない近況や好きな音楽のことについてなど。
そちらも、もしご興味あればどうぞご覧下さいませ。
来る11月18日(水)、横浜YMCA混声合唱団さんが、定期演奏会で、拙作「氷砂糖をほしいくらいもたないでも」「松の針」「生徒諸君に寄せる」「雨ニモマケズ」の4曲を演奏して下さいます。
(※4曲とも、宮沢賢治作詩・山下晋平作曲の合唱曲です)。
昨日、合唱団の練習にお邪魔してきたのですが、とても誠実に歌って下さっていて、素晴らしかったです。
そして練習後は、30名ほどで中華料理店に。
曲について、音楽について、合唱について、宮沢賢治について…、色々と語り合うことが出来、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
定期演奏会は11月18日(水)、横浜みなとみらい小ホールにて。拙作以外にも、4ステージ構成の盛りだくさんの演奏会になります。
もちろん私も聞きに行きたいと思います。
(関係ないですが、さすが横浜は中華料理が美味しかった!)
そして、メタル関連のお知らせも。
既に何度かお知らせさせて頂いていますが、山下が所属するメタルバンドAlchemy Crystal、
7月に、CDアルバム「久遠の詠唱」をリリースしました。
Youtubeで、アルバムのダイジェストを視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=5kVG5jtjPc8
山下は全曲キーボードで参加していますが、「序曲」「滅びゆく人々」「憧れのオリオン」「千夜物語」の4曲は、作曲を担当しています。
未聴の方は、よろしければ是非!
あと、Alchemy Crystalブログも、私は毎週土曜に執筆しております、
だいたい内容は、他愛ない近況や好きな音楽のことについてなど。
そちらも、もしご興味あればどうぞご覧下さいませ。
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