ミュージカル映画の一言レビュー(記事後半)

  • 2015.08.30 Sunday
  • 03:12
※本日の記事は、Alchemy Crystalブログの転載です。記事後半、曲紹介メインです。新しい音楽を開拓してみたい方、本記事で紹介する曲名をコピペして、動画サイトとかで検索してみて下されー。もしかしたら、お気に入りが見つかるかもしれません。(^-^)/




本記事はAlchemy Crystalの記事の転載なのですが、ブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」は最高です、という話。

もちろん映画版「ヘアスプレー」も素晴らしいのですが、映画版は勧善懲悪すぎて、最後、悪役のライバルが懲らしめられて終わるのが苦手である。

可哀想ではないか…。(^_^;)

ミュージカル版だと、意地悪なライバルも、最後は改心して、みんな仲良しになってハッピーで終わる。

ご都合主義かもしれないが、個人的には、みんな仲良くハッピーで終わるほうが好きである。




でも映画版「ヘアスプレー」も素晴らしいことに間違いないので、未見の方にはオススメです!

とにかく曲が素晴らしいの一言です。

私が特に好きなナンバーは、、、

「Good Morning Baltimore」や「I Can Here The Bells」は、心から応援したくなるし、心から共感できる。曲も最高だし、歌詞も最高。

(※上記二曲は、「主人公の気持ちを想像して感動する」というより、むしろ私にとっては、自分自身のことのようにも感じられる曲なのです。涙ぐまずにおられないナムバー)。

それから「Without Love」、この曲は本当に素晴らしい!一番好きかも。

韻も美しいし、共感性・高揚感が圧倒的なのだ。

そしてクライマックスの「You Can’t Stop The Beat」。

作曲・編曲・演奏のゴージャスさ、圧倒的な高揚感、爽快感。素晴らしいの一言です。




さて、私がミュージカル映画で特に好きなのは、「レント」「ヘアスプレー」「塔の上のラプンツェル」「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」「ムトゥ踊るマハラジャ」あたりですね。

とにかく曲が素晴らしいし、物語的にも好きなのです。

あと「アニー」とかも、音楽も物語も良かったけど、少しテンポが悪かった印象です。(曲のテンポでなく、映画のテンポ)。

その他、言うまでもなく「アラジン」「リトルマーメイド」あたりも素晴らしいし、曲なら、「ポカホンタス」の「Colors Of The Wind」は、恐ろしいほどの名曲です!




その他の名作・有名作の一言レビューを、おもむろに。




■「レ・ミゼラブル」→そりゃあもう名作。ただし個人的には、可哀想な状況や物語が苦手なので、感情移入しすぎて見ていられない感じ?そんなわけで、一回しか見てないです。^^;


■「オズの魔法使い」→最初モノクロで、オズの国に行ってからカラーになるのだが、その美しさよ。「Over The Rainbow」は、言うまでもなく、世界中で広く愛されている名曲。


■「ハイスクールミュージカル」→音楽、素晴らしいと思う。ハモりの美しさも素晴らしい。「Breaking Free」は、とても真面目で実直な素晴らしいナンバーだと思う。非常に好きな曲ですね。(ここで言う「真面目」や「実直」とは、歌詞や脚本のことでなく、メロディー自体から感じられる雰囲気のことです)。その他、「Start Of Something New」「What I’ve Been Looking For」「Stick To The Status Quo」「Fabulous」「Work This Out」あたりも好きな曲。とにかく作曲・編曲が、職人芸で見事だと思う。あと、当時のヴァネッサ・ハジェンズ可愛すぎ!


■「ナイン」→映像美、素晴らしい!「Be Italian」「Cinema Italiano」の二曲、大好きですね。特に「Be Italian」!椅子や砂やタンバリンを使ったダンスが素晴らしい。衣装・美術も綺麗すぎるし、歌唱力も圧倒的!
物語や内容は、見事なくらい、共感できるところが一つも無かったが。^^;


■「ノートルダムの鐘」→私は、悪徳な司祭に泣けた…。心や視野が狭く、愛や正義を語りながら、他者を縛る、他者を裁く、他者を見下す…。私自身を見せつけられている感じもして…。
あるいは、人間の業というか…。皆、大なり小なり、偏見や無知から自由になれず、お互いdisり合ってしまう、この世の縮図を見せつけられた気がして、泣けて仕方なかった。(自分こそ正しいと思い込む病気。あるいは、他者を説教したい病)。


■「スウィーニー・トッド」→小難しい曲が多いが、なぜか癖になる。俗に言う「スルメ音楽」だろうか?グロテスクなシーンの多い問題作。なんせ、人肉パイですから(笑)。ブラックでシュールすぎる。私はけっこう好きですが。(ジョニーデップの歌声が意外と良い!)


■「ムーランルージュ」→ユアン・マクレガーはとてもチャーミングだと思う。素朴な歌声も好き。が、それ以外に特に惹かれるところは無かったな…。^^;


■「ウエストサイド物語」→音楽は好き。「Tonight(Quintet)」の重唱が見事!圧倒的!一つの歌なのに、ある人は怒り、ある人は恋を夢見ている。それが、同時に歌って、一つの曲として成立している見事さ。(複数の人間の、それぞれ異なる状況・心境が同時に歌われるという、オペラやミュージカルならではの醍醐味!)
その他、「Maria」「Tonight」「Gee,Officer Krupke」「One Hand,One Heart」など、圧巻の名曲ばかり!あえて欠点を言えば、作曲が、センス良すぎるところが欠点だろうか?(いや、単なる個人的な好みなのですが、私は、少しダサいくらい実直な音楽が好きなので)。
物語にはあまり魅力は感じないが、音楽は一聴の価値あり!です。


■「マイフェアレディ」→名曲揃い。内容は、実はほとんど忘れているので、(子供の頃に見たきり)、近々、また見てみたい。まあ、オードリー・ヘップバーンを見るだけでも価値があるってもんでしょう。


■「シカゴ」→音楽がまあまあ良いし、映像美も見事。ただし、あまりにも主人公が下品で利己的。それなのに自己肯定感が強い感じで、私は辟易した。(女優さんが、見事にセルフィッシュな女性を演じているとも言えます)。
この映画は、よく「セクシー」とか「たくましい女性像」とか言われるけど、私は、「どこが?」と思ってしまう。なぜとならば、男女問わず本当にセクシーな人というのは、適度な節度・礼儀を持っていると私は思うし、本当に強くてたくましい人というのは、自分の私利私欲のために、他者を貶めたり利用したりしないと思うで。
…と、ついつい真面目に突っ込んでしまう映画。^^;


■「ドリームガールズ」→名作なのでしょうが…、私にはイマイチだったかな…。


■「サウンド・オブ・ミュージック」→こちらも名作なのでしょうが、私は苦手なのでパス。


■「プロデューサー」→DVD特典映像の、NG集がめちゃくちゃ面白かった!(そこ?)撮影中、役者達が、アドリブでギャグの応酬や変顔の応酬をやりすぎて、笑って演技できなくなってしまう感じのNGばかり。これが、非常に笑えました。


■「天使にラブソングを」→
曲も良いし、シスター達の活躍が面白い。内気っぽいシスターの成長物語としても面白かった記憶がある。最初はヘタクソな聖歌隊を、ウーピー・ゴールドバーグが鍛えて、どんどん上手くなっていくのも面白い。曲は、「I Will Follow Him」「Hail Holy Queen」あたり、とても良い!
ただし続編は、人間を「勝ち組」「負け組」「強者」「弱者」に分けてしまうような、二元論的で単純な価値観を若者達に教え込んでいて、あまり共感できませんでした。…とは言え、人種差別や貧困な環境にある若者には、そういう教育が必要なのかもしれず、私ごときの見識では何とも言えないが。
「天使にラブソングを1」のほうは、文句なく好きです。





加えて、私が特に好きなミュージカル映画の一言レビュー。(というか、特に好きなナンバー)。




■「レント」

ロックミュージカル。とにかく音楽が好き。私見ですが、例えばクイーンやブルーハーツやベートーヴェンのような、魂から迸るような実直さを感じます。飾りすぎず、「ストレートど真ん中!」な感じの音楽性。非常によろしい。やはり音楽は、そうこなくては!
曲で言うと、ほとんど全曲神なのだが、特に「Another Day」「Santa Fe」「I’ll Cover You」あたりは、あらゆる音楽作品の中で、最も好きな曲の一つ。
あと素晴らしいのは、序盤で歌われた幾つかの曲が、終盤で、同時に歌われ(?)、見事に新しい一曲として成立していたりするところ。どういう脳味噌してたら、ああいう作曲が出来るんだろうか?


■「塔の上のラプンツェル」

ミュージカルシーンのみならず。
「手に汗にぎって笑って泣けて楽しめるタイプの映画」としては、私は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ルパン三世カリオストロの城」と並んで、最も好きな映画の一つです。
好きな曲は、「I See The Light」「When Will My Life Begin」「I’ve Got A Dream」。いずれも素晴らしすぎて、共感や感動で涙ぐまずにはおられない。映像も美しくて綺麗で素晴らしい。
あと、「アナ雪」もそうだったけど、表情が魅力的なのだ。アニメなのに、人間以上に人間らしい表情。自然や光の描写も、うっとりするほど美しい。カエルも馬も可愛い(笑)。(つまりこの作品は、「全てが最高」、ということだ)。
ラスボスの倒し方も思いやり深くて、「やっつけた」「懲らしめた」感じではなく、私は泣けてしまった。利己的で意地悪なラスボスなのだが、ラプンツェルが最後も助けようとしたところなど、本当に心が洗われる。心優しい作品。DVDで見ながら、私は、手を合わせて拝みたくなってしまうよ!


■「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」

作曲は、「アラジン」「美女と野獣」「リトルマーメイド」「ポカホンタス」「塔の上のラプンツェル」などと同じ、アラン・メンケン氏。SFコメディっぽい、笑って泣ける感じのミュージカル映画です。(B級臭はご愛嬌)。
曲だと、「歯科医におなり(Dentist Song)」、「突然シーモアが(Suddenly Seymour)」、「どこかに緑が(Somewhere That's Green)」あたりが好き。
「歯科医におなり」は、ハッピーな曲調に、ぶっ飛んだ内容・歌詞・演技・振付が最高!凄まじい歌だし、凄まじい演技。ほんと、バカ!ほんと、無茶苦茶!
「突然シーモア」は、超名曲。優しさと思いやりに満ちたラブソングで、心底、心を打たれました。


■「ムトゥ踊るマハラジャ」

インド映画です。とにかく曲が素晴らしい。とぼけてるのに叙情的な「クルヴァーリ村で(Kuluvaalilee)」、シャックリのリズムがイントロになる「菜食の鶴(Kokku Saiva)」、ダンサブルで豪華絢爛な「ティラナ・ティラナ(Thillaanaa Thillaanaa)」など。(歌も上手い!)
映像美も見事で、インド神話を見ているような感覚(?)。特にミュージカルシーンは、カラフルな花が舞い、美女が豪華絢爛で煌びやかな衣装を着け、空が虹色で(?)、象の行列に白いパラソルなどなど…。現実には有り得ない美しい映像の連発で、うっとりしてしまう。夢見心地。夢幻的。(ある意味、ファンタジー)。
(※日本語の曲タイトルで検索に引っかからなかったら、原題のみで検索してみて下さい。本当に素晴らしい歌ばかり!)


■「ヘアスプレー」

全曲名曲だと思うが、特に「Without Love」と「You Can’t Stop The Beat」の二曲は、かなり凄いんじゃないだろうか。
個人的には、アマンダ・バインズさんの声が魅力的!フェミニンな印象なのに、変声期前の少年のようにも聞こえる不思議な声。


■「アニー」

「Tomorrow」と「May Be」は、本当に名曲ではないだろうか。歌詞も素晴らしいし。
ただ、私の見た1982年版の映画は、映画としてのテンポ感がイマイチで、やや冗長に感じてしまった記憶がある。曲の素晴らしさと内容の素晴らしさは、間違いないと思うが。



以上で、上から目線の勝手気儘なレビュー記事が終わる。
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