野外でボコスカ演奏しました
- 2011.07.31 Sunday
- 23:08
今日は久々、ピアノを弾くお仕事でした。弟の「山下TOPO洋平」の伴奏。(久々のピアノ仕事で、新鮮な気分でした)。
「王子サンスクエア」というところで、野外ライブでした。(地元!)
日頃の行いが悪いので、演奏中に小雨がパラつきはじめ、キーボードが濡れないかハラハラしたけど…、ま、ザーザーとドシャ降りにはならなくて良かった。
聴いて下さった方々、お世話になったスタッフの方々、アリガトウございました。
そう、弟の「ティー・オー・ピー・オー」が、(←『スターウォーズ』に出てそう)、彼のblogで、本日のライブの様子をアップした模様です。(写真アリ)。ウーム…、写真で見ると、わたくし髪が伸びたな…。このまま伸ばし続け、若い頃の小澤征爾さんやベートーヴェンの肖像画みたいな…、無駄に髪の量が多い、愚直なアーチスト像を目指すか…、それとも、そろそろカットに行き、ある程度の爽やかさ・社会性・社交性を保つか…。迷う、迷うよ、ぼかあ。
「王子サンスクエア」というところで、野外ライブでした。(地元!)
日頃の行いが悪いので、演奏中に小雨がパラつきはじめ、キーボードが濡れないかハラハラしたけど…、ま、ザーザーとドシャ降りにはならなくて良かった。
聴いて下さった方々、お世話になったスタッフの方々、アリガトウございました。
そう、弟の「ティー・オー・ピー・オー」が、(←『スターウォーズ』に出てそう)、彼のblogで、本日のライブの様子をアップした模様です。(写真アリ)。ウーム…、写真で見ると、わたくし髪が伸びたな…。このまま伸ばし続け、若い頃の小澤征爾さんやベートーヴェンの肖像画みたいな…、無駄に髪の量が多い、愚直なアーチスト像を目指すか…、それとも、そろそろカットに行き、ある程度の爽やかさ・社会性・社交性を保つか…。迷う、迷うよ、ぼかあ。
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野外ライブゆえに雨を心配しつつ…
- 2011.07.31 Sunday
- 14:01
本日は久々にTopo洋平の伴奏。すなわち、ピアノ弾くお仕事。小学生の頃より、チェルニーやブルグミュラーやインヴェンションで鍛え上げたフィンガーを鍵盤に滑らせてェェェェ〜!
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無音最強説
- 2011.07.29 Friday
- 17:08
前々回の記事を書いていて、ふと思ったこと。
私は、もちろん音楽は好きだけど…、突き詰めれば、「音が鳴っていない瞬間」が、最も美しく感じられるということは、ヨクアル。
あと…、「さらさら流れる清流の音」とか、「風にそよぐ木々の音」とかが、ハッキリ言って、音の「心地良さ」としては、最強レベルな気がします。
「音楽」などでは、自然音の心地良さには太刀打ち出来ませんね。多分。
…いや、そもそも私は、「音楽」に対して、あまり「心地良さ」ばかりを求めていないフシもあります。
「音楽」とは、単なる自然音の模写ではなく…、もっと人間精神や、人の生き様にリンクしている気がするからです。(感情を排した抽象音楽や、印象派音楽みたいなのは別として)。
したがって、当然…、苦しい音・哀しい音・切ない音・悩ましい音・居心地悪い音なども、音楽表現には避けては通れないと感じます。
(むしろ、苦しい音や魂の叫び声を吐き出すからこそ…、浄化や歓喜や、慰めやカタルシスがあるとも思いますし)。
私は、もちろん音楽は好きだけど…、突き詰めれば、「音が鳴っていない瞬間」が、最も美しく感じられるということは、ヨクアル。
あと…、「さらさら流れる清流の音」とか、「風にそよぐ木々の音」とかが、ハッキリ言って、音の「心地良さ」としては、最強レベルな気がします。
「音楽」などでは、自然音の心地良さには太刀打ち出来ませんね。多分。
…いや、そもそも私は、「音楽」に対して、あまり「心地良さ」ばかりを求めていないフシもあります。
「音楽」とは、単なる自然音の模写ではなく…、もっと人間精神や、人の生き様にリンクしている気がするからです。(感情を排した抽象音楽や、印象派音楽みたいなのは別として)。
したがって、当然…、苦しい音・哀しい音・切ない音・悩ましい音・居心地悪い音なども、音楽表現には避けては通れないと感じます。
(むしろ、苦しい音や魂の叫び声を吐き出すからこそ…、浄化や歓喜や、慰めやカタルシスがあるとも思いますし)。
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壮大な音楽
- 2011.07.29 Friday
- 16:45
先日、ジョン・ウィリアムズの有名曲を集めた楽譜を買って、ピアノで弾いていたら…、あまりに壮大すぎて、あまりに美しいメロディーすぎて泣けました…。
ジョン・ウィリアムズさんは、映画『スターウォーズ』や『スーパーマン』の勇壮&壮大なテーマ曲も最高だけど…、凄まじい美メロディーを作る人でもありますね。(例えば…、スーパーマンが恋人と夜空を飛ぶロマンチックなシーンとか、ルーク・スカイウォーカーが一人思い悩むシーンとか、『帝国の逆襲』のエンドロール寸前とか)。
もう、素敵すぎて、素晴らしすぎて…。
何食ってたら、あんなスゲー曲を作れるのだろう?おそらくジョン・ウィリアムズさんのフォースは、ヨーダ先生より強大だと思う。
人類の宝だと感じました。ありがたい。
P.S.
さて、本日は追記として…、私が個人的に、「ダイナミックな爽快感」を感じるような曲を、以下に幾つか書いておきます。(単純明快な曲限定)。
オススメです。壮大で雄大な気分になれること間違いなし。
【勇壮・壮大な曲リスト】
クラシックなら、例えば…、『ピアノ協奏曲5番“皇帝”』(ベートーヴェン)、『ヴァイオリンソナタ9番“クロイツェル”』(ベートーヴェン)、『交響曲5番“運命”4楽章』(ベートーヴェン)、『ピアノソナタ32番2楽章』(ベートーヴェン)、『英雄ポロネーズ』(ショパン)、『ピアノソナタ3番4楽章』(ショパン)、『交響曲5番4楽章』(チャイコフスキー)、『交響曲6番3楽章』(チャイコフスキー)、『ヴァイオリン協奏曲』(チャイコフスキー)、
クラシック以外なら…、『Don't Stop Me Now』(クイーン)、『We Will Rock You』(クイーン)、『Tough Boy』(トムキャット)、『摩訶不思議アドベンチャー!』(ドラゴンボール主題歌)、『CHA-LA HEAD-CHA-LA』(ドラゴンボールZ主題歌)、『All My True Love』(伊秩弘将・SPEED)、『真赤な誓い』(福山芳樹)、Superflyさんの幾つかの歌、小林太郎さんの幾つかの歌、『スターウォーズ・サントラ』(ジョン・ウィリアムズ)、『スーパーマン・サントラ』(ジョン・ウィリアムズ)、『アクロポリスの幻影〜ヤニーライブ』『デア・トゥ・ドリーム』(どちらもヤニーの傑作アルバム)、『Backstabber』(ドレスデン・ドールズ)、『Dirty Business』(ドレスデン・ドールズ)、『A Hard Day's Night』(ビートルズ)、『Without Love』(ヘアスプレー)、『You Can't Stop The Beat』(ヘアスプレー)…、
などなど。
いずれも単純明快かつ、信じられないほどの爽快感・ワクワク感・エネルギー・勇壮さ・壮大さッ!
私にとっては、「胸がすく」と申しましょうか…、とにかく「無敵ッ!」みたいな気分になれる曲達です。(しかも、攻撃的にエネルギッシュなのではなく、感謝・勇気・愛・生命力などが溢れる感じ?ありがたや…。)
クラシックだから真面目で格調高いとか、ポップスやアニメソングだから楽しくて親しみやすいとか…、私の中では、一切ない。
上記どの曲も、私にとっては、最高級に格調高くて美しくて神聖で、しかも、最高級に心を鼓舞される壮大な広がりッ!
聴くと、どんな壁でも問題でも、果敢に勇ましく挑んでいけそうな気分になるし、誰のことでも心の底から愛せそうになります(笑)。
(上記のリスト以外にも多々あるかもしれませんが、私のお気に入りは、だいたい上記。
いつか…、ワタシ的に「切ない曲」や「泣ける曲」や「安らげる曲」などのリストも作ってみましょうか…。)
ジョン・ウィリアムズさんは、映画『スターウォーズ』や『スーパーマン』の勇壮&壮大なテーマ曲も最高だけど…、凄まじい美メロディーを作る人でもありますね。(例えば…、スーパーマンが恋人と夜空を飛ぶロマンチックなシーンとか、ルーク・スカイウォーカーが一人思い悩むシーンとか、『帝国の逆襲』のエンドロール寸前とか)。
もう、素敵すぎて、素晴らしすぎて…。
何食ってたら、あんなスゲー曲を作れるのだろう?おそらくジョン・ウィリアムズさんのフォースは、ヨーダ先生より強大だと思う。
人類の宝だと感じました。ありがたい。
P.S.
さて、本日は追記として…、私が個人的に、「ダイナミックな爽快感」を感じるような曲を、以下に幾つか書いておきます。(単純明快な曲限定)。
オススメです。壮大で雄大な気分になれること間違いなし。
【勇壮・壮大な曲リスト】
クラシックなら、例えば…、『ピアノ協奏曲5番“皇帝”』(ベートーヴェン)、『ヴァイオリンソナタ9番“クロイツェル”』(ベートーヴェン)、『交響曲5番“運命”4楽章』(ベートーヴェン)、『ピアノソナタ32番2楽章』(ベートーヴェン)、『英雄ポロネーズ』(ショパン)、『ピアノソナタ3番4楽章』(ショパン)、『交響曲5番4楽章』(チャイコフスキー)、『交響曲6番3楽章』(チャイコフスキー)、『ヴァイオリン協奏曲』(チャイコフスキー)、
クラシック以外なら…、『Don't Stop Me Now』(クイーン)、『We Will Rock You』(クイーン)、『Tough Boy』(トムキャット)、『摩訶不思議アドベンチャー!』(ドラゴンボール主題歌)、『CHA-LA HEAD-CHA-LA』(ドラゴンボールZ主題歌)、『All My True Love』(伊秩弘将・SPEED)、『真赤な誓い』(福山芳樹)、Superflyさんの幾つかの歌、小林太郎さんの幾つかの歌、『スターウォーズ・サントラ』(ジョン・ウィリアムズ)、『スーパーマン・サントラ』(ジョン・ウィリアムズ)、『アクロポリスの幻影〜ヤニーライブ』『デア・トゥ・ドリーム』(どちらもヤニーの傑作アルバム)、『Backstabber』(ドレスデン・ドールズ)、『Dirty Business』(ドレスデン・ドールズ)、『A Hard Day's Night』(ビートルズ)、『Without Love』(ヘアスプレー)、『You Can't Stop The Beat』(ヘアスプレー)…、
などなど。
いずれも単純明快かつ、信じられないほどの爽快感・ワクワク感・エネルギー・勇壮さ・壮大さッ!
私にとっては、「胸がすく」と申しましょうか…、とにかく「無敵ッ!」みたいな気分になれる曲達です。(しかも、攻撃的にエネルギッシュなのではなく、感謝・勇気・愛・生命力などが溢れる感じ?ありがたや…。)
クラシックだから真面目で格調高いとか、ポップスやアニメソングだから楽しくて親しみやすいとか…、私の中では、一切ない。
上記どの曲も、私にとっては、最高級に格調高くて美しくて神聖で、しかも、最高級に心を鼓舞される壮大な広がりッ!
聴くと、どんな壁でも問題でも、果敢に勇ましく挑んでいけそうな気分になるし、誰のことでも心の底から愛せそうになります(笑)。
(上記のリスト以外にも多々あるかもしれませんが、私のお気に入りは、だいたい上記。
いつか…、ワタシ的に「切ない曲」や「泣ける曲」や「安らげる曲」などのリストも作ってみましょうか…。)
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水最強説
- 2011.07.28 Thursday
- 20:49
前回記事を書いていて、ふと思ったこと。
私は、蕎麦はたまにしか食べないけど…、突き詰めれば、薬味も入れず、海苔もかけず、ツユさえ使わず…、冷水だけで食べるのが、一番美味しい気がしている。(冷水を、ツユ代わりにして食べる。蕎麦の風味・香りを、最大限に堪能ッ!そう、それがベストッ!)
私は、蕎麦はたまにしか食べないけど…、突き詰めれば、薬味も入れず、海苔もかけず、ツユさえ使わず…、冷水だけで食べるのが、一番美味しい気がしている。(冷水を、ツユ代わりにして食べる。蕎麦の風味・香りを、最大限に堪能ッ!そう、それがベストッ!)
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雪解けの味
- 2011.07.27 Wednesday
- 20:22
(今日、数年ぶりにポカリスエットを飲んで思い出したこと。)
私が、生まれて初めてポカリスエットを飲んだのは、たしか小学2年生だったと思う。その時の衝撃たるや、凄まじかった。世の中に、こんなにも爽やかで美味しい飲み物があるのかと感動した。
ちなみに、今現在は…、色々好きな飲み物はあるけど…、突き詰めれば、硬度ゼロの軟水が一番美味しいような気がしています。
私が、生まれて初めてポカリスエットを飲んだのは、たしか小学2年生だったと思う。その時の衝撃たるや、凄まじかった。世の中に、こんなにも爽やかで美味しい飲み物があるのかと感動した。
ちなみに、今現在は…、色々好きな飲み物はあるけど…、突き詰めれば、硬度ゼロの軟水が一番美味しいような気がしています。
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Murakami
- 2011.07.27 Wednesday
- 13:16
因みに、(何に因むかと言うと、「前回記事」に因むのだが)、
村上春樹さんの作品は…、私は、短編なら、『納屋を焼く』と『めくらやなぎと眠る女』と『神の子どもたちはみな踊る』、長編なら、『スプートニクの恋人』と『アフターダーク』が、圧倒的に好きです。(『海辺のカフカ』も、なかなか好き)。
彼の小説は、綺麗で美しいだけでなく…、むしろ、正体不明の怖さ・醜さ・いびつさ・不安感・違和感・虚無感・孤独感なども、常に隣り合わせで渦巻いているように感じられます。推理小説みたいな、明確なオチ・解決・結論・種明かしなどが用意されているタイプの文学でなく…、むしろ、「宙ぶらりん」。世界や人生の神秘は、神秘のまま。世界や生命の謎は、謎のまま。(ある意味、全てが「未解決」のまま放置される)。
そういう意味では、彼の小説は、とても「音楽的」だと私は感じます。彼の小説は、言語や論理を司る脳で味わっているのでなく、音やニオイや五感を司る脳で味わっている気がしている。(私は、たいてい、そういう感じの文学作品に惹かれます)。
村上春樹さんの作品は…、私は、短編なら、『納屋を焼く』と『めくらやなぎと眠る女』と『神の子どもたちはみな踊る』、長編なら、『スプートニクの恋人』と『アフターダーク』が、圧倒的に好きです。(『海辺のカフカ』も、なかなか好き)。
彼の小説は、綺麗で美しいだけでなく…、むしろ、正体不明の怖さ・醜さ・いびつさ・不安感・違和感・虚無感・孤独感なども、常に隣り合わせで渦巻いているように感じられます。推理小説みたいな、明確なオチ・解決・結論・種明かしなどが用意されているタイプの文学でなく…、むしろ、「宙ぶらりん」。世界や人生の神秘は、神秘のまま。世界や生命の謎は、謎のまま。(ある意味、全てが「未解決」のまま放置される)。
そういう意味では、彼の小説は、とても「音楽的」だと私は感じます。彼の小説は、言語や論理を司る脳で味わっているのでなく、音やニオイや五感を司る脳で味わっている気がしている。(私は、たいてい、そういう感じの文学作品に惹かれます)。
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己の心の中の、エゴや闇や虚無感なども見つめるような…
- 2011.07.25 Monday
- 19:47
数日前。曲作りとデモ音源作りが一段落した。またすぐに、次の曲に取り掛かりたいですが…。でもホッとしたので、久々に、なんだか「ブンガク」を読みたい気分にもなった。ストーリーの面白さや刺激を追い求めるより…、単に綺麗事だけを書くより…、汚い部分も含め、奥深く人間の深層心理を見つめるような(?)、しかし、淡々としていて、あまり深刻にはなりすぎないような作品…。そんな感じの「ブンガク」を読みたくなった。
そういう時は、私の場合、読んだことのない、自分にとって未知の小説を探す必要はない。過去に読んだものでも、たいてい時が経てば印象も変わるからだ。(そもそも音楽と同じで、私は、気に入った作品を、何度も何度も読み返すことが好きなのだ。…もちろん、未知の本や音楽を鑑賞することも大好きですが)。
さて、何を読もう?と思った。
「奥深い雰囲気」と言えば、まず思い出したのは、小川洋子さんの『偶然の祝福』とか『シュガータイム』とか?あまりに美しくて、哀しくて、静謐で…、しかし、読後は不思議に癒された記憶があります。それから、ややキッチュでキモい寸前の、川上弘美さん『物語が、始まる』や『婆』や『墓を探す』も、久々に読んでみたい気もした。(川上さんのキモい作品は、読んでいると嫌悪感スレスレなのに…、私は読後、なぜか陽気な楽しい気分になります)。芥川龍之介さんの『蜃気楼』なんかも凄まじいし…、安岡章太郎さんの『ガラスの靴』もどうしようもなく好きだ…。あと、山田詠美さんの『晩年の孤独』『色彩の息子』あたりも、はじめて読んだ時、あまりに美しすぎてクラクラ眩暈がしたな…。詠美さんの作品は、綺麗事だけを書いているのでなく…、自分の心の中の、エゴや闇や自己顕示欲にも、しっかり気付いて見つめている感じが、非常に私好みだった。(だいたい…、「私はエゴもプライドもなくて、愛の波動そのものの人間」、なんつってる奴が、たいてい一番独善的でエゴイストなのだから)。山田詠美さんも、そろそろ読み返しても良い頃だな…。
そんなふうに少し迷って…、しかし、結局、村上春樹の短編『午後の最後の芝生』を読み返しました。とても好きな作品です。もう、何度読み返しただろう?
ゆっくりと、短編だけど時間をかけて…、語感や空気感を味わいながら読みました。
で…、そんなふうにして、数年ぶりに読み返した『午後の最後の芝生』だったけど…、あれ?素晴らしいことは素晴らしいけど、以前読んだ時とはまるで違う印象!所々、「えー、こんなんだっけ?」と感じた。面白いな、私自身の心も変化しているのでしょうね。(もちろん、心地良い作品には違いありませんでした。読後感も私好みです。明確な結論やオチがあるわけでもなく、良い意味で「宙ぶらりん」。余韻・予兆・気配・空気感を残すのみ…。)
そういう時は、私の場合、読んだことのない、自分にとって未知の小説を探す必要はない。過去に読んだものでも、たいてい時が経てば印象も変わるからだ。(そもそも音楽と同じで、私は、気に入った作品を、何度も何度も読み返すことが好きなのだ。…もちろん、未知の本や音楽を鑑賞することも大好きですが)。
さて、何を読もう?と思った。
「奥深い雰囲気」と言えば、まず思い出したのは、小川洋子さんの『偶然の祝福』とか『シュガータイム』とか?あまりに美しくて、哀しくて、静謐で…、しかし、読後は不思議に癒された記憶があります。それから、ややキッチュでキモい寸前の、川上弘美さん『物語が、始まる』や『婆』や『墓を探す』も、久々に読んでみたい気もした。(川上さんのキモい作品は、読んでいると嫌悪感スレスレなのに…、私は読後、なぜか陽気な楽しい気分になります)。芥川龍之介さんの『蜃気楼』なんかも凄まじいし…、安岡章太郎さんの『ガラスの靴』もどうしようもなく好きだ…。あと、山田詠美さんの『晩年の孤独』『色彩の息子』あたりも、はじめて読んだ時、あまりに美しすぎてクラクラ眩暈がしたな…。詠美さんの作品は、綺麗事だけを書いているのでなく…、自分の心の中の、エゴや闇や自己顕示欲にも、しっかり気付いて見つめている感じが、非常に私好みだった。(だいたい…、「私はエゴもプライドもなくて、愛の波動そのものの人間」、なんつってる奴が、たいてい一番独善的でエゴイストなのだから)。山田詠美さんも、そろそろ読み返しても良い頃だな…。
そんなふうに少し迷って…、しかし、結局、村上春樹の短編『午後の最後の芝生』を読み返しました。とても好きな作品です。もう、何度読み返しただろう?
ゆっくりと、短編だけど時間をかけて…、語感や空気感を味わいながら読みました。
で…、そんなふうにして、数年ぶりに読み返した『午後の最後の芝生』だったけど…、あれ?素晴らしいことは素晴らしいけど、以前読んだ時とはまるで違う印象!所々、「えー、こんなんだっけ?」と感じた。面白いな、私自身の心も変化しているのでしょうね。(もちろん、心地良い作品には違いありませんでした。読後感も私好みです。明確な結論やオチがあるわけでもなく、良い意味で「宙ぶらりん」。余韻・予兆・気配・空気感を残すのみ…。)
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